あきばっか~の参加者の皆様へ

「あきばっか~の」でバトルDJを担当しているPSYDERと言います。
当イベントに参加して頂いているすべての参加者の方へ向けて投稿いたします。

自分は「あきばっか~の」主催者、涼宮あつきの兄であり、主催者側の人間なのでその口から何かを語るべきではないと思い、長らく沈黙を続けていました。

ですが、皆さんの様々な意見を見聞きして、逆にこちら側の視点や意見を一切言わないのは不誠実かと思いましたので、主催側やバトルDJの視点として投稿させて頂きます。
長文となりますが、お時間のある時に読んで頂ければと思います。

まず最初に、自分はイベント終了後に「あきばっか~の」と投稿されたSNSの書き込みは、ほぼすべて目を通しています。キャスやブログも可能な限り拝見しています。ニコ動のコメントも読んでいます。

それらの中には、自分のバトルDJに対する厳しくも的確な意見がたくさんあり、自分の力不足やセンスの無さを嘆くばかりです。それら頂いた意見を基にしてさらに良いDJができるように試行と調整を重ねたいと強く思っています。ありがとうございます!

ただ、あそこまで規模が大きくなって様々な要素が絡むイベントでは、たくさんのトレードオフ(あちら立てればこちら立たず)があるため、特定の意見を100パーセント聞き入れることが困難なのも事実です。この点は大変申し訳ありません。
そして、これはバトルDJのみならず、イベントそのものにも同様のことが言えます。今回は主にそのことをお伝えしたくて筆を取っています。

現在の「あきばっか~の」は、ざっと挙げるだけでも、バトラー、観客、ジャッジ、バトルDJ、フロアDJ、VJ、MC、主催者、カメラマン、スタッフ、ニコニコ動画、その時放送されているアニメなど様々な要素によって構成されています。

言うまでもなく、それらはすべて大切な要素です。何か一つでも大きく欠けてしまえば、今のような熱量が保てないだろうことは、皆さんもご理解頂けるのではないかと思います。

バトラーがカマしての「あきばっか~の」
観客が盛り上がっての「あきばっか~の」
ニコ動がたくさん再生されての「あきばっか~の」
VJが映像を出してくれての「あきばっか~の」
ジャッジが驚く「あきばっか~の」
盛り上げるMCがいての「あきばっか~の」
素敵な写真が撮られる「あきばっか~の」
今期のアニメの曲がかかっての「あきばっか~の」

それらすべての掛け算が「見るたびに新鮮な感動」と「人を惹き付ける熱量」を生んでいるのだと自分は思います。これは主催者たちの能力を完全に超えたマジックですし、皆様の力でもあります。本当に感謝しています。

「あきばっか~の」を構成している個々の要素には各々の視点があると思っています。バトラーの視点、観客の視点、DJの視点、ジャッジの視点、ニコ動を見ている人の視点、同じイベントを見ていても違う景色を見ています。

そしてそれらの景色から見て感じた意見というのも当然みんな違います。
これらは、すべてが正解であり、またある意味では、すべてが不正解でもあると思います。

何かの意見を選ぶということは、相反する意見を選ばないということであり、ある視点から見れば正解だったとしても、ある視点から見れば不正解となりうるからです。

じゃあ、「あきばっか~の」の主催者やバトルDJは何をどうやって選択するんだっていうことになるかと思いますが、これについては、可能な限り全体の不正解や不満が最小になるように調整を繰り返していく他ないと思って活動しています。

そして、それはおそらくゼロにすることは永遠にできません。すべて無くせたと思ってもまた新しい不満が湧き出てきます。ゼロに近づける努力をしながら回を重ね続けるのみです。

バトルDJであれば、予選から本戦までのバランスと曲が持つ強度の波を考えなければなりません。公平性をできるだけ確保しつつ、期待に応えて、時には削って、入れ替えて、同じダンサーに同じ曲がかからないようになるべく気を払って、フロアDJのための曲も残して、動画に残ることも考慮しつつ、延長戦用の曲も確保して、といったような調整の景色が見えています。

期待に上手く応えられることもあれば、応えたくてもグッと堪えないといけないこともあります。あるいは期待に応えてしまったがために、別のところで著しくバランスを欠いてしまうこともあります。
上手くいった、いかなかったは別にしても、すべての対戦カードとすべてのバトラーを大切に思ってDJしているつもりです。

ただ、全員を大切に思っているからこそ、全員には応えることができないという矛盾も抱えています。これは本当に心苦しいことでもあります。

主催者である弟も、皆様からイベントに関する様々な意見を頂いているようです。意見を言って頂けること自体には本当に感謝しています。

それらの意見は、必ずしもすぐに対応できるものばかりではなく、調整を繰り返さなければ応えられないものがたくさんあります。皆様から見ればすぐに対応可能に見える不満も、実際は「あちら立てればこちら立たず」の渦中にあり、それをどう調整していこうか悩みは尽きません。

以上が、主催者やバトルDJの視点です。

このような視点における努力を褒めて欲しいわけではありません。
こんなものは、ある程度の規模のイベントの主催者やバトルDJであれば、最低限の義務として当たり前にやらなくてはないらないことです。

また、このような視点を理解して、現状の選択を我慢して欲しいわけでもありません。現状の選択もまた、あくまで主催者やバトルDJの視点によるもので、他の皆さんからすれば「そんなこと知ったこっちゃない」という不正解な選択なのだろうとも思うからです。

でも、皆さんが自分たち主催者側に意見をくれたのと同じように、こちら側からも皆さんに言わないと気付いてもらえないこともあるかと思い、このような記事を書かせて頂きました。

大切なのは、構成する要素同士が意見交換をして相互理解しながら適切なバランスを取ることだと思っています。
現状はまだ著しくバランスは崩れていないと信じていますが、これもまた舵取りを一つ間違えれば簡単に崩れてしまうことも知っています。ゆえに、ある要素からの意見だけを取り入れて極端に変化させられない現状があることはご理解頂ければ幸いです。

皆さんがこの記事を読んで、現状のあきばっか~のに何を思い、どう判断するかはお任せ致します。自分たちが提供できるのは自分たちが精一杯に用意できる「場」だけです。楽しみ方やスタンスは一切、強制するところではありません。

自分たちは「もうコイツらには着いていけない」と思われないように今後も精一杯、頑張るだけです。そして、自分らとは異なる意見や異なるスタンスを抱いて離れていくことも尊重します。そういった方々には、違う形で種を蒔いて育てて頂き、シーンの系統樹を大きくしていって欲しいと心から思います。

知ってほしいのは、少なくとも自分ら主催者は、現在の「あきばっか~の」を構成している要素の何か一つを大きく蔑ろにする気は全くないということです。

誰一人、悪者やノケモノにしたくありませんし、全員が楽しめる、熱中できる、挑戦できるイベントにしたいと心から思っています。

などといえば、理想論と一蹴されてしまうかもしれませんが、自分たちはそうやってイベントを育ててきました。今後もそうしていきます。よろしくお願いします。

ここからは、完全に個人的な話です。

実をいうとを言うと、自分は近くの「あきばっか~の」で、アニソンバトルDJを引退しようと漠然と考えていました。

もしかしたら、自分はすでに「あきばっか~の」のバトルDJの役割は終えているのかもと思ったからです。回を重ねるごとにバランスを取らないといけない要素が増えてきて、バトラーとの感覚のズレ調整やニーズのキャッチが自分の能力では困難になってきたようにも感じました。

だとしたら、バトルDJは若手の気鋭DJに任せて、自分は裏方のスタッフに徹した方がむしろイベントを良くすることに集中できるかもと思ったわけです。

そんな状態で望んだ前回のあきばっか~のだったのですが、本当にビックリするくらい熱量がすごかった!!

特にベスト4~決勝は凄まじかったです。現場にいた人は分かるとと思います。いなかった人は動画を楽しみにしていてください。

それで、あれらの凄まじいバトルの空間の中で、バトルDJの自分一人だけが完全に置いていかれた感覚になりました。

「DJ、なにモタモタしてるの?うちらは、もうこのレベルまで来てるよ」とバトラーの皆に言われた気がしてハンマーで頭を叩かれたくらいの衝撃を受けました。

衝撃を受けすぎてイベント終了後にかなり自信をなくしてしまって、これ以上自分がバトルDJを続けるのは不誠実な気までしてきて、弟に「次回で辞めたい」と電話したくらいです。

でもそれはさすがに弟にもタシナメられて、その後、自分も頭を冷やして、よく考え直して「いや、ちょっと待てよ」と。

確かにあの時は完全に置いていかれたけど、でも自分も確かにあれらのバトルの参加者の一人ではあったんだと。
あの時、他のどのバトルDJだったら、あのバトルを生み出せたんだろうと。
あのバトルをこの世に生み出すことに貢献できたのは、多少なりとも自信と矜持を持っても良いのではないかと。そう思い直しました。

置いていかれたと思ったら追いかければ良いだけ。

置いていかれてスネて降りるのは本当にもったいないし、何より「俺ダセー!逃げる気満々じゃん」って我に帰りました笑

次回のあきばっか~のは、いよいよ6周年。人間でいったらようやく6歳。まだまだ子供です。このシーンがもっと大きな大人になるまで自分はやり遂げる必要があると思いましたし、シーンの親の一人として親離れを見届ける覚悟を決めました。

ということで、可能な限りは、アニソンバトルDJも「あきばっか~の」も続けて行こうと思います。

ただ、自分もずっとは続けられないと思います。
なので自分に代わるアニソンバトルDJやイベントスタッフが育つように、自分もできる範囲で働きかけていこうと思っています。我こそはと思う人は是非、手を上げて下さい!

最後に。

今後もバトラーの皆さんには、選曲においてたくさん迷惑をかけてしまうと思います。その時は「選曲が悪かった」ってSNSに書いてくれれば大丈夫ですし、何ならその場でDJに中指立ててくれれば大丈夫です。多分、泣きますが、猛省して次回に頑張るようにします。

ただ、自分も立場は違えど人間です。
バトラーの皆さんが、DJを試しているのと同様、DJもまたバトラーを試しているという面も少なからずあります。

バトルで選曲するというのは、特に本戦ともなれば、「あなた達ならきっとこの曲で良い踊りをしてくれると信じて・期待して選びました」ということです。
他のどのバトルでもなく、「あなた達」がいるそのバトルで「その曲」を選んだんです。

人間のやることだからこそ、時には上手くも行かずズレや衝突もあって、過渡な期待とかプレッシャーもあったりして、そこに実力と関係ない運が絡んできたりして、だからシンドくて、でも、だからこそ熱くなれて感動的で楽しい。自分はそんなイベントがやりたいですし、そのようなイベントが作れる人間味のあるDJができれば良いと思ってます。

今後も自分は機械になる気はありません。
サイコロ振ってバトルDJしません。人間としてバトルDJをします。
だから失敗もします。失敗したら怒ってください。たまに成功したら少しだけ褒めてください。

バトラーがフロアに立って対面してバトルが始まるギリギリまでできるだけ曲を確定させません。あらかじめ決めた曲順もバトルの展開を見て入れ替えます。

延長戦で中途半端な曲かけないように極力、曲を残します。ニーズに応えられるようにニーズをキャッチできる嗅覚を研ぎ澄ませます。大きく全体のバランスが崩れないようにバランス感覚を鍛えます。

一言でいえば、もっと考えて頑張ります!!

そしてバトラーの方々は、バトラーの方々なりの努力やスタンスや楽しみ方で、自分のDJを完全に攻略して欲しいと思います。「チョロかったですね!」って言ってくれるのを期待しています!

「バトルはバトラー同士だけでなく、きっとバトラーとDJのあいだにもある」

これが前回のあきばっか~のにおける最大の気づきです。前回は自分の完敗でした。次は負けません!
お互いに高めあっていきましょう!

以上、長文を読んで頂いてありがとうございました!今後もあきばっか~のをよろしくお願いします!

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